ピアノ修理

古いピアノを弾き継ぐために

皆さんの好きなピアノ曲はなんですか?

その曲をふと耳にすると、おそらく懐かしい思い出の情景が目に浮かぶのではないでしょうか?聴覚は時間の感覚を認識し、脳の最も古い大脳辺縁系という部分に直結して感動することに強い影響を与えるそうです。

ピアノは様々な音楽を聴いて楽しむと同時に、演奏に憧れを抱く楽器でもあります。ただし誰でも一朝一夕に弾けるようになるものではなく、お稽古の期間には苦い思い出も残るものです。しかしいつのまにか日常生活に溶け込み、個人を人間的に成長させてくれた存在ではないでしょうか。

最近はいいものを長く使う価値観よりも、”使い捨て”の習慣が浸透し、古くなったモノ、使われなくなったモノは処分される傾向にあります。モノによって便利さを追及すべきですが、新築の家の中に木やフェルトなどの自然素材で作られた古いピアノが一つ残っていることは、ご家族の思い出と共に絆や趣を感じさせるものがあります。

一昔前のピアノは一般家庭に手の届かない高価な嗜好品でした。その当時はピアノを購入するために、祖父母世代の援助や貯蓄を重ねてやっと手に入れたというご苦労の経緯をよく耳にします。

当調律所は、約60年前の古いピアノの修理実績を持ち、このような先代の想いとご家族の思い出の詰まった古いピアノを次の世代に弾き継いでいただくことを願い、再び家族の音を蘇らせ皆様と喜びを共有させていただければ幸いです。

古いピアノを弾き継ぐために

ピアノの歴史

ピアノは1709年にイタリアで発明され、バッハ、モーツアルト、ベートーベン、ショパン、リストなどの有名な演奏家らの登場と優秀な技術者の手によって次々と改良され、1800年代の終わり頃には近代ピアノとほぼ同じ構造に完成しました。

国内では1900年にヤマハが国産初のアップライトピアノを製造、続いてカワイも製造を開始しました。第二次世界大戦後、浜松には約40社のピアノメーカーがひしめき合い、欧米に追い付こうと音質の向上を進め日本独自の大量生産の技術開発などによって目覚ましい発展を遂げました。1980年にはヤマハ、カワイの生産台数はアメリカを抜き世界第1,2位に躍り出ています。

その後電子ピアノの普及や少子化により生産台数は減少傾向ですが、世界有数の国際ピアノコンクールで国産メーカーは常に脚光を浴び、現在もその品質や安定性と価格においてプロのピアニストだけでなく世界中のピアノ愛好家から根強い定評を受けています。

ピアノの歴史

ピアノの修理

修理代について

ピアノの音、外観、鍵盤タッチの状態、弦の状態など内部まで見せていただき、お見積りをご提示させていただきます。
まずはお気軽にご相談ください。

ピアノ修理の流れ

・ご都合の良いお日にちを何回かお伝えください。夕方の時間帯や土日も対応しております。
・気になる症状をお伝えください。例えば鍵盤が上がらない所がある、ピアノが汚れているなど

試弾及びピアノを分解しながら修理内容と金額を提示し、ご相談しながら細かい内容を決定させていただきます。

日常のお手入れや注意事項をお伝えいたします。ピアノの外観だけでなく内部もリフレッシュし、心地よい音が蘇ります。

修理の例

張弦
張弦

弦の錆や金属疲労などによって切れた弦を張り替えます。

断弦を放置すると弦の張力バランスが崩れ、音律が狂ったり、他の弦も切れやすくなります。

センターピン交換
センターピン交換

湿気により膨潤したクロスにセンターピンが貼り付いて動きが悪くなるスティックという故障や、クロスの過乾燥によりセンターピンが緩んで雑音が生じたとき、適切なサイズのセンターピンに交換します。

ハンマー整形
ハンマー整形

ハンマーの汚れがひどい場合や、形が潰れている場合、弦溝が深い場合には、ハンマーを丁寧に一つ一つやすりで削り、アイロンこてで表面を仕上げ、音色に息を吹き返らせます。

ニードリング
ニードリング

硬化したハンマーフェルトに特定の位置と深さで針を刺し、各鍵盤の音色を一つ一つ揃えます。

パンチングクロスの虫食い
パンチングクロスの虫食い

鍵盤の下の部品が動いて当たる部分や擦れる部分には、雑音防止と摩耗防止のためにあらゆるところにフェルトやクロスが使用され、蛾やカツオブシムシの格好の餌を提供しています。定期的なクリーニングと防虫剤の投入が必要です。

ペダルクリーニング
ペダルクリーニング

金属部分を磨くと新品のようなピアノに見違えるように生まれかわります。

ページの先頭へ